インタビューでは得意なデッキを聞かれて「ミッドレンジパラディンとテンポメイジは世界一レベルです(どや)」と答えたり、「世界は目指して無いんですけど…あっ、目指してることにします」などの
決勝戦を行う前に意気込みを聞いたときには「まぁ〜適当にやってご飯食べに行きまぁ〜っす」と答えていました。緊張が無く、リラックスしているようにも思えましたが、試合前には真剣な表情で深く深呼吸をしていました。決してふざけているわけではなく、Kno選手なりの緊張をほぐす方法なのかもしれません。
決勝戦ハイライト
1戦目 myrzaki(ミッドレンジハンター) VS Kno(コンボドルイド)
Freezing Trapでボードコントロールできるハンターが有利なマッチアップです。
Kno選手は2ターン目にDarnassus Aspirant、続くターンにPiloted Shredderと理想的なミニオン展開をしますが、返しのターン、myrzaki選手はDarnassus Aspirantを破壊したうえ、Freezing Trapを使用しPiloted Shredderの動きを封じます。
myrzaki選手はドルイドのミニオンを除去しつつ、展開したミニオンでフェイスをアタックすることができますが、Kno選手はFreezing Trapを前に有効な手が無く、WrathやSwipeを使って相手の場にいるミニオンを除去することしかできません。Druid of the Clawをトーントで出すも、返しのターンにIronbeak Owlでサイレンスされてしまい、勝ったのはmyrzaki選手。
4戦目 myrzaki(テンポメイジ) VS Kno(テンポメイジ)Kno選手は1ターン目にMana Wyrmをプレイし、2ターン目にもドローしたMana Wyrmをプレイ。更にMirror Imageで守りを固めつつ、Mana Wyrmの攻撃力もあげていきます。
(以下にある画像全てはプレイヤー側(下)がKno選手、相手側(上)がmyrzaki選手です。)
対するmyrzaki選手はMad Scientistをプレイします。Kno選手は返しのターンにArcane Missilesをドロー! Mad Scientistを破壊することに成功します。
デスラトル効果により発動したシークレットはCounterspellです。Kno選手は続けてFrostboltを相手フェイスに打ち込みますが、不発に終わります。しかし、Mana Wyrmの効果は発動するため、4/3にまで育ったMana Wyrmが2体でフェイスにアタック。8点のダメージを叩き出します。
myrzaki選手はこの育ったMana Wyrmを破壊する方法が無く、投了。お互い2勝し、最終戦へともつれ込みます。
最終戦 myrzaki(テンポメイジ) VS Kno(コンボドルイド)
デッキ構成的にはテンポメイジが有利なマッチアップです。
まずはKno選手の4ターン目、5ターン目の盤面をご覧ください。
4ターン目
5ターン目
Kno選手が圧倒的に不利な状況です。
Kno選手は文字通り頭を抱えていました。ここからどうすれば勝つことができるのでしょうか。
まずはDruid of the Clawをプレイし、さらにShade of NaxxramasでMirror Imageを破壊しました。
Druid of the Clawをプレイし、さらにShade of Naxxramasは放置するとどんどん強くなるため、myrzaki選手は放置することができません。
場のミニオンすべてでKno選手の盤面を空にし、Azure Drakeをプレイします。
一見するとそこまで不利な状況には見えなくなりました。Shade of Naxxramasでアタックしたことがプラスに働いたようです。
そしてmyrzaki選手の7ターン目。
状況はほぼ五分ですが、次のターンにはRhoninが控えています。
Mirror Entityをプレイしたあと、FrostboltとMana Wyrmで
Druid of the Clawを破壊し、残りのミニオンはフェイスへアタック。残ったマナでArcane Missilesをプレイします。
2/2のShade of Naxxramasを運良く破壊できれば良いなというような意図だとは思うのですが、なんと3発がPiloted Shredderへ命中し、出てきたのはUnstable Ghoul!
Kno選手、まずはDarnassus AspirantでMirror Entityを起動させます。
さらにForce of NatureとUnstable Ghoulのデスラトル効果をうまく使い、相手の盤面を一掃することに成功します!
さらにコピーさせたDarnassus Aspirantを破壊したおかげで、myrzaki選手のマナが1つ破壊され、Rhoninを出すことができません。
しかしKno選手札にはミニオンが無く、引いたカードもSwipe。相手のRhoninを1ターン遅らせたテンポアドバンテージを有効に使うことができません。
myrzaki選手は安全にRhoninをプレイし、さらにArchmage Antonidasもドローし万全の状態。
苦しい状況が続くKno選手ですが、好機が訪れました。Big Game Hunterをドローし、WrathとSwipeを使って盤面を一掃することが可能になりました。
しかしRhoninの効果でmyrzaki選手の手札には3枚のArcane Missilesが加えられます。
当然、myrzaki選手はArchmage Antonidasと3枚のArcane Missilesをプレイ。
場のミニオンはArcane Missilesで破壊できるだろうというような場面だったのですが…?
なんと、2体とも残ってしまいました!
そしてKno選手が引いたカードは…!
Savage Roar!!
劇的なトップドローで最終戦を制したのはKno選手です!!!
おめでとうございます!!!!!
観戦記を書くにあたって何度も見直しましたが、全試合が名勝負ですね(ToT)
この大舞台でいつも通りプレイすることは非常に難しいことです。プロプレイヤーでさえ、ミスをして負ける試合があります。そんな中、余裕を見せて勝ってくれたKno選手は日本人代表として心強いですね!
ぜひ、台湾でも余裕を見せて勝ち残り、世界大会にて優勝して欲しいです!!
配信録画はこちらから見ることができます。